見たことのないガジェットを、予約して無料で触りに行ける場所が渋谷にできる。8月20日にオープンするショールーム「&count(エンカウント)」だ。展示は「基本的に見たことがないもの」を軸に100点以上。ウェアラブルから3Dプリンター、生活家電まで並び、物販ではなく体験・試用が主体となっている。
手掛けるのは、東京・パリ・ソウル・シンガポール・香港などでブランドを展開する「Firstlane」で、同社のショールームとしては日本初。キュレーターはEngadget日本版やTechnoEdgeなどでテックメディアの編集長を務めてきた矢崎飛鳥氏だ。

数多くあるガジェットメーカー
なぜ「見たことがないもの」ばかりなのか。その前提として最初に示されたのが、ガジェットメーカーの世界規模だ。深圳だけで政府公認のガジェットメーカーが25,000社以上、世界全体では10万社規模に達すると推定される。AppleやSamsungのように一般に名前が知られているメーカーは、その中では氷山の一角以下でしかない。世の中に出回っているガジェットのほとんどは、私たちが知らないものだ。

&countは、様々なメーカーから「知らないもの」を厳選して集めている。コンセプトは「最新テクノロジーと驚きに満ちた出会いが待つ空間」。名前はRPGの「エンカウント」から取られていて、驚きに満ちた新しいものとの遭遇、という意味を込めている。
物販店ではなく、ショールーム

施設の性格は明確で、物販店ではなくショールームだ。展示品を体験・試用することが主体で、その場で買わせることを目的にしていない。スタッフによる解説は希望者のみに行い、程よい距離感を保つ。押しつけ販売はしない方針だという。

同時に、コワーキングスペースとしての側面も持つ。メディア関係者・インフルエンサー・クリエイター向けに無料開放され、Wi-Fiも完備。テックライター、メーカー関係者、ECクリエイター、そして日本のメーカーも歓迎するとしており、深圳のメーカーと日本側の作り手・伝え手が接点を持つコミュニティの場を狙っている。
展示は「見たことがないもの」を中心に100点以上

矢崎氏が選んだ展示品は「基本的に見たことがないもの」を軸に100点以上。カテゴリは幅広い。
- ウェアラブル: AIデバイス、イヤホン、スマートウォッチ、外骨格型デバイスのHypershellなど
- オーディオ、タブレット、スマートフォン
- クリエイター向けツール: 3Dプリンター、レーザーカッター。名前入りアイテムの作成といったサービスも検討中
- スマート生活家電: ドライヤー、布団乾燥機、モバイル扇風機など

発表当日時点のトピックとしては、発表されたばかりのNothingのイヤークリップ型製品「CMF Clip Pro」がタッチ&トライできるように展示されていた。
イベント会場としての運用も
&countは展示だけの箱ではなく、イベント会場としても動く。企画されているのは、新スマートフォンの発売に合わせたケース・ガラスフィルムのフィッティングイベントなど。クリエイター向けのイベント、メディア関係者との定期交流会やメーカー発表会も検討されている。

実際に並んでいるものを見て回ると、家電量販店との違いははっきりしている。まだまったく知られていないメーカーの製品が、当たり前のように並んでいて、新しいモノ好き、ガジェット好きにはたまらない空間であることは間違いない。
モノを売らず、体験にフォーカスする。その試みが新しいコミュニティを生み、ここから爆発的に売れていくメーカーが現れるかもしれない。そう思うとワクワクする。今後も楽しみにしていきたい場所だ。
利用方法と営業情報
利用は完全予約制で無料。ガイドあり・なしを選べ、時間制限は実質ない。
- 施設名: &count(エンカウント)
- オープン: 2026年8月20日(木)
- 所在地: 東京都渋谷区渋谷1-7-2 VORT渋谷 east II 3F
(渋谷・表参道からも徒歩圏内) - 営業時間: 11:00〜19:00
- 定休日: 火曜日・水曜日・祝日(土日と重なる祝日は営業)
- 予約: 予約フォーム
- 公式X: @ncount_jp
