
2025年7月2日、日本XREALは新製品発表会を開催し、新型ARグラス「XREAL One Pro」の国内発売および、同社の将来構想である「Project Aura(プロジェクトオーラ)」について発表しました。
視野角57°のディスプレイでエンタメ体験を快適に
「XREAL One Pro」は、XREALの従来製品から、多くの点で機能が向上した新モデルです。
なんと言っても注目したいのは視野角57°の広視野ディスプレイ。前作XREAL Oneの50°から大幅に視野が拡大、画面サイズも38%広がり、より高い没入感が実現しました。
新開発の光学モジュール「X-PRISM」は横・下方向からの反射光を約99%カットし、屋内外問わず高い視認性を確保。最大輝度700nits、リフレッシュレート120Hzに対応しており、映像やゲームといったエンタメ体験も快適に楽しめます。
フィット感とユーザー体験がさらに向上
さらにフィット感も向上。ユーザーの瞳孔間距離(IPD)に合わせて、M・Lの2サイズを展開、より多くの人にフィットする設計となっています。
また、BOSEと共同でチューニングされたスピーカーを内蔵、ノイズリダクション機能にも対応することで、聴覚面でも高い没入感が得られる仕様です。

発表会には中国法人のXREAL CEO・徐馳氏も来日し、今後のソフトウェアアップデートを通じて、さらなる機能の追加やユーザー体験の向上が見込まれることにも触れられました。
実体験レポート


製品を実際に装着してみると、その明るさ、鮮やかさに驚きました。筆者は、普段XREAL Airを使用して移動中の作業や会議出席などビジネス用途に利用しているのですが、これまでは、会議時に共有された資料の細かい文字や数字が読みづらいのが難点でした。しかし、今回の「XREAL One Pro」では、スマホを介したPC画面の操作でも、細かい文字がはっきりと確認できました。
XREAL社CEO・徐馳氏に、本発表会で日本市場での需要シーンを聞いたところ、「主にエンタメ用途での拡大に期待したい」とのこと。筆者は主に仕事に使うことが多いのですが、確かにこの鮮やかな視覚体験があれば、映画や野球観戦など、見たいコンテンツがぐんと増えそう。エンタメ用途での需要も大きく伸びることが予想されます。
一方、現代のビジネスパーソンは長時間移動中に仕事をすることも多いはず。ただ、プライバシーの確保が常に問題になります。プライバシーを確保したまま快適な作業ができる本製品は、そのような需要にもしっかりと寄り添ってくれそうな予感がします。
また、最近一部のプログラマー界隈で盛り上がりを見せている斬新なワークスタイル、ハイスペックPC、たとえばMac mini + ARグラスの組み合わせも、XREAL One Proならば、さらに捗る仕様になりそうです。
発表会では次世代構想「Project Aura」についても

今回の発表会では、GoogleおよびQualcommと共同で開発を進める次世代ARデバイス構想「Project Aura」についても紹介されました。Project AuraはAndroid XRエコシステムに対応した、日本で最初の次世代XRグラスです。
形状をはじめ詳細な仕様は明らかになっていませんが、新型チップ「XREAL X1S」を搭載、会場で公開された情報では「70°+ FOV(視野角)」という仕様も明示されており、XREAL One Proの57°を大幅に上回る広視野での没入体験を想定した設計であることがうかがえます。
日本市場でも2026年の投入を視野に開発が進められているそうなので、続報に期待したいですね。
XREAL One Proは7月24日発売!現在、特典付き先行予約を受付中
XREAL One Proは2025年7月24日(木)に発売、価格は84,980円(税込)を予定しています。また、7月2日(水)より行われている公式サイト・取り扱い販売店の先行予約では、特典として「XREAL Hub」が付属します。販売店詳細は日本XREAL公式サイトをご確認ください。