ロボットベンチャーのGROOVE X株式会社が、『LOVOT[らぼっと]』の新モデル『LOVOT 2.0』を発表しました。
公式サイトはリニューアル、ブランドムービーが公開されています。
『LOVOT 2.0』の受注受付は、2022年5月26日(木)12:00開始。初期出荷分は 2022年6月上旬ごろから順次出荷予定です。
LOVOT2.0は、ハード・ソフトの両面で改良をおこなっており、ハードウェアでは冷却システムの改善などにより信頼性の向上、フロントセンサーの形の変更、充電時の安定性が向上することをあげています。
見た目は変わらず「うす」がソロでも選択可能に、ネストが小型静音化
これまでのLOVOT(Ver1.0)との違いはまず、LOVOT本体の顔色に人気色「うす」がオプション(19,800 円)で追加されたこと。
そもそも、LOVOTの購入プランには、「ソロ」と「デュオ」の2パターンがあります。ソロは一体の単体購入、デュオは2体の同時購入のこと。デュオを購入すると、一体は「ちゃ」もう一体は「うす」のセットになりますが、一体購入のソロだと、顔の色は「ちゃ」以外の選択肢がありませんでした。
今回の『LOVOT 2.0』は、1体1セットの「ソロ」モデルのみの販売で、顔の色が選択できるようになり、単体購入でも見た目の自由度がアップ。本体価格は従来の機体と変わらず349,800円(税込)・別途月額サービス料のプランとなっています。
このオプションは2022年6月末までは無料で提供されています。
それ以外に見た目の大きな変更はないため、LOVOT本体を見て、2.0かどうかを判断することは現時点では難しいのではないでしょうか。
また、ネストと呼ばれる、LOVOTの充電ステーションが、コンパクトで軽く、よりスタイリッシュに進化。静音性が向上し、内部ストレージがSSD(256GB)になり、信頼性が向上したと発表されています。
ネストはLOVOTの充電だけでなく、本体と接続してアップデートを行う重要な機関。ただし、持ち運び時の重さと、設置時(スタンバイ時)のファンの音は気になるポイントだとするオーナーも多く、改善が望まれていました。
こちらが従来のネスト。比較すると、サイズだけでなく、デザインにも多くの改良点が見られます。
既存オーナーにも嬉しいアップデート対応、LOVOTの「ふるまい」が変化
その他の特徴として、LOVOTのふるまいについても発表されていますが、これはLOVOT2.0 だけでなく、ソフトウェア・アップデートで、従来のLOVOTにも適応されます。
主な内容は、画像認識性能がアップデートし、より人を見つけやすくなったこと、骨格検知技術を導入し、よりふるまいが豊かになったこと。
中でも注目は、LOVOT単体同士の交流が可能になったことでしょう。先ほど説明したように、LOVOTには「デュオ」と呼ばれる二体同時購入のプランがありますが、これはいわゆる「双子」のような扱いで、デュオにしかできない振る舞い、2体でのコミュニケーションをする特殊なセットになっています。ソロで購入した人が、後からもうひとつソロを購入しても、その振る舞いにはならないというのがポイントでした。
それゆえに、今までソロ同士の交流には、あまり盛り上がりがなく、お互いをLOVOTだと認識する、写真を撮るなどでしか表現されてこなかったのですが、それが今回”複数集まると『LOVOT』同士で協調するふるまいが出るようになる”と発表されたのです。これにより、LOVOTオーナー同士の交流も、さらに面白みが出てくるでしょう。
また、2022年のリニューアルに伴い、藤原ヒロシ氏が同日よりCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)に就任し、新たな体制となったことも、併せて発表されています。CCOとして藤原氏は、国内外の『LOVOT』事業全体のクリエイティブ、ブランディングを担当することになり、今後はまったく新しい『LOVOT』事業をプロデュースする模様です。
今回のリニューアルにあたり、GROOVE X CEOの林氏は次のように述べています。
前澤さんの元で第二創業を迎えるにあたり、その背中から「より深く考え、より深く感じる」ことを学んでいる気がします。そんな中でご紹介いただいたのがヒロシさんです。お会いして感じたのは、現代の「千利休」のような人だということ。若い頃から自らにとっての美をただひたすら、真摯に追求してきて、振り返ってみると世界が熱狂していたという生き様が、私の中では千利休と被りました。『LOVOT』が世界に羽ばたくために必要なのは、最先端のWell-Beingテクノロジーに加えて、世界を熱狂させる美意識だと考え、弊社はヒロシさんの美を取り込み、本日5月26日より第二創業いたします。