Appleは、日本初の実施となるToday at Apple Creative StudiosをApple丸の内で開催している。このプログラムは4週間にわたって開催されており、今回、3週目のセッションを取材した。
Today at Apple Creative Studiosは、Apple Storeで無償開催されているワークショップ、Today at Appleの拡大版。若者向けのクリエイター育成プログラムとして去年から世界各地で開催中で、今年初めて、開催地に東京が加わった。
実践的なクリエイティブセッション
参加費は無料で、定員は15名。今回はNPO法人サンカクシャと協力して参加者を募集した。4週間にわたってプログラムが組まれており、写真、動画、イラストなど、多岐にわたるクリエイティブセッションを一貫性のあるプログラムとして受けられる。
取材日は火曜日で、平日ということもあり9名が参加。3時間かけてiPhoneでポートレート写真などを外で撮影する「フォトツアー」と、iPadとApple Pencilを使ってKeynoteアプリで作品を制作していくセッションを行なった。
フォトツアーでは、丸の内の街を背景にして、動きのある写真や、ポートレート写真を印象的に撮るコツなどをスタッフがレクチャーしながら実際に写真を撮影。
セッションのラストにはそれぞれ撮った写真を発表したのだが、どれも個性的でディスプレイに写し出された瞬間、驚きの声が上がる写真も多かった。
メンターやApple Storeスタッフとのコミュニケーションは非常に活発
Keynoteアプリを使ったセッションでは、スタッフがアプリの使い方を一つ一つ丁寧にレクチャーしながら、参加者全員で自己紹介スライドを作成していた。
このプログラムを担当しているApple Storeのスタッフは、既に参加者と2週間活動を共にしていることになる。それもあって、参加者とのコミュニケーションがしっかり取れており、常に声をかけながら一緒にプログラムを作り上げていた。
また、Today at Apple Creative Studiosは実際に活躍しているアーティストがメンターとしてサポートするというのも特徴の一つだ。
今回は映像クリエイターのKENJI氏と写真家のKOOMI KIM氏がメンターを務めており、一緒にフォトツアーやKeynoteアプリのセッションに参加。非常に近い距離で参加者とコミュケーションを取りながら一緒に作品を作っていたのが印象的だった。
なお、7月9日(土)にはスタジオセッションとしてバンドCVLTEのヴォーカル aviel kaei氏が登壇する。歌詞にフォーカスし、iPhoneやiPadを使って伝えたいことを形にする楽しさを伝えるセッションを行うとのこと。
Today at Apple Creative Studiosの参加者とは対面形式で、その他の人は、オンラインセッションに参加可能だ。
Today at Apple Creative Studiosは、2022年は今回限りの実施予定だそうだが、既に多くの反響があり、来年以降も継続的に行うことを計画しているそうだ。
若者に対し、継続的な学びの機会が提供されることは、かなり意義深いものになるだろう。
クリエイティブの新しい学びの場としてToday at Apple Creative Studiosが定着することに期待したい。