アメリカ・ラスベガスで開催中のCES2025で、斬新なフォームの「INVO」が発表されました。パッと見はUFOのようですが、実は完全自律型のAI飛行システムを搭載した次世代型モビリティとのこと。
企業名はINVO STATION、本社はカリフォルニア・サンフランシスコ。開発者は発明家でありエンジニアでもあるレオ・カヤリCEOとマケンジー・シェケルズCOOは共にテスラ、シーメンス出身。
定員3名の機体は35万ドルで、なんとプリオーダーが始まっているそうです。
INVOはシリーズは高級モデルの「VO INVO MOON」、ファミリー向けの「V4 INVO MARS」、経済モデルの「V3 INVO EARTH」という3つのラインナップを展開しているとのこと。技術面では、NVIDIAのAI GPUを基盤とした「INVO DOME」と呼ばれる完全自律型AI飛行システムを採用し、16個の4KカメラセンサーとLiDARセンサーを搭載しており、12基の静音で安全なモーターを採用することで、露出したプロペラによる危険性を排除しているといいます。特徴的なこの形はプロペラを隠すためなんですね。
現在、INVOはシードステージでの資金調達を進めており、目標調達額4,900万ドル、企業評価額7億ドルでの投資を募集しています。今後2年以内のFAA認証取得を目指すとともに、5年かけてAI自動運転の構築を進める予定です。
すでに南カリフォルニアでの生産体制も整備されているとのこと。とは言え現時点では実機の動画や画像がなく、座席がどのようになっているのか、乗客をどう乗せるのかなどの発表はありませんでした。カンファレンスでの質疑応答でも「内装については今後お知らせしていく」という、なんともふんわりした回答。ただCEO曰く、そもそもの開発の経緯が、飛行型モビリティは高価すぎて一般人には手が届かないこと、誰もが買えるような金額のモビリティを作りたかったからということで…今後このプロジェクトが本当に発売されるのか、このままの形で販売となるのか、続報にご期待ください。
なお、プリオーダーのリンクはこちら。購入をご検討の際はどうぞご利用ください。