Appleは例年WWDCと同時に行なっているSwift Student Challengeを、新しいカテゴリと共に2024年2月に開催すると発表した。
Swift Student Challengeとは、世界中の学生が参加する、Swiftを使ってのプログラミングコンテストだ。
今年の6月に行われた「Swift Student Challenge」では、日本に昔からある和模様を作れる「結(Yui)」というアプリを作った山田優斗さん。投扇興という日本の伝統的なゲームをアプリで再現した荒川陸さん。クイズ形式で日本の伝統模様を学ぶことができる「Japattern Legacy」アプリを作った秋岡菜々子さん。物理シミュレーションをゲームにした「Newton’s Notebook」アプリを作った山口響也さん。ARを使ったゲーム「KeePong」を作った高橋直希さんの5人が受賞している。
日本から多くの受賞者が出たということで、次回のSwift Student Challengeにも多くの応募が期待されるが、そのチャンスが例年より早く回ってきそうだ。
次回は、Swift Student Challengeは2024年2月に行われる。応募期間は3週間ほど設けられる予定だ。
さらに、2024年のChallengeでは、350名の受賞者の中から際立った応募者50人がDistinguished Winnersとして選ばれ、クパティーノのApple本社での特別な体験に招待される。
また、Challengeの受賞者全員に、Apple Developer Programの1年間のメンバーシップ、App Development with Swift認定試験を無料で受けられるバウチャー、Appleからの特別なギフトも提供される。
今年受賞したみなさんに話を聞いても、こういったコンテストに応募すること、チャレンジしてみることによって多くの学びがあるように感じたので、ぜひ学生の皆さんにはチャレンジしていただきたい。
また、今回の発表に合わせ、小中学生にプログラミングの世界に親しんでもらうことを目的新しいEveryone Can Codeプロジェクト4つも発表された。
この新しいプロジェクトでは、プログラミングとアプリ開発ジャーニーのすべての手順を通じて教育者のみなさんが学生を導くのに役立つ手順ごとのリソースを提供し、気になる問題を解決するアプリを作成しながら重要なスキルを身につけることができる。
- Design a Simple App:学生はKeynoteでアプリのプロトタイプを作成してアプリデザインの基礎を学び、迅速なプロトタイピングを実践し、フィードバックを収集することができます。これはプロのデベロッパと同じ手順に従っています。
- Build with Stacks and Shapes:学生はSwift Playgroundsでアプリ開発の最初の手順に取りかかることができ、SwiftUIを使ってセルフポートレートまたはアート作品をプログラミングし、ユーザーインターフェイスデザインの基礎を学びます。
- Build Custom Shapes:学生は、Swift Playgrounds内でSwiftUIとAbout Meサンプルアプリを使って、シェイプをデザインし、座標をプロットする方法を学び、カスタムシェイプをプログラミングことによって、アプリのインターフェイスを次のレベルに引き上げることができます。