Appleは2月23日、世界各国で展開している「iPadでつくる – Made on iPad」シリーズの最新作を公開した。
今回は、Adoの新曲「Value」のミュージックビデオを、若手アーティストのG子がイラストからアニメーションまですべてiPad ProとApp Storeのアプリで制作している。
G子は東京藝術大学大学院に通う注目の若手アーティストで、数多くのアニメのミュージックビデオを制作してきた。今回、イラストからアニメーションまで、すべてをiPad ProとApple Pencil、そしてApp StoreのアプリであるProCreate DreamsやCLIP STUDIO PAINTなどを使って制作している。
特徴的で力強い手書きの歌詞はApple Pencilによるもの、さらにiPadで撮影した写真をイラストレーションの中にレイアウトする手法を用いてAdoの楽曲の世界観を表現している。
Adoは今回のミュージックビデオについて「iPadで制作されたとは思えないです。G子さんの感性がまたひとつAdoのミュージックビデオの魅力と世界観を広げてくださいました。繊細でダイナミックなのに、心に添うような素晴らしいミュージックビデオです」と語り、さらにファンに向けて「またひとつ違ったAdoの魅力というより、飾らない魅力を引き出しから持って来た感じが出せたのかなと思います。是非聴いていただければと思います」と述べている。
また、イラストを手がけたG子は、「Adoさんの楽曲から得たインスピレーションをもとに、記憶、風化、風を印象的に表現。さらに、人類史という壮大なテーマに思考を広げる中で、人間や動物の進化と、「書く」という表現にApple Pencilがもたらした進化を重ね合わせ、二足歩行を始めた人間が砂に線を刻んで進んでいくアニメーションや、何かに突き動かされる少女の姿が思い浮かんだ」と語っている。
全てiPad Proで作られたとは思えないほどのクオリティ、特徴的で力強い手書きの歌詞が合わさりAdoの歌の世界を見事なまでに表現している。iPadの可能性とG子の圧倒的なクリエイティビティが合わさった素晴らしい作品になっているのではないだろうか。
なお、Adoの新曲「Value」はApple Musicでミュージックビデオも楽曲も配信されている。