モトローラ・モビリティ・ジャパン合同会社は6月23日、2025年7月にスマートフォンの新製品として「motorola edge 60 pro」「motorola edge 60s pro」および「moto g66j 5G」「moto g66y 5G」を発表しました。いずれのモデルもAndroid 15を搭載し、「moto ai」による撮影アシストや画像補正機能などを搭載しています。edgeシリーズでは、Google GeminiやPerplexityとの連携による音声対話・検索支援機能も利用可能となっており、AIによるユーザー支援を前提とした仕様です。
さらに、両モデルに共通してIP68/IP69の防水防塵、MIL-STD-810Hの耐久性、急速充電への対応など、実用性を重視した設計がされています。
モトローラ・モビリティ・ジャパン合同会社の代表取締役社長 北原秀文氏は、グローバルの業績報告とともに、日本市場における今後の戦略について語りました。

北原氏は「モトローラを通じて、日本の市場でもユーザーが楽しめる製品を次々と提供していきたい」と述べ、次の成長フェーズに向けた方針を明確にしました。またモトローラのグローバルにおける成長については、「非常に堅調な成長、この一言に尽きる」と総括、日本における戦略については、2025年度の目標として「2倍の成長を目指す」と明言。これまでの3年間で3倍の成長を達成した実績を踏まえ、今期はそのスピードを維持しながらさらに拡大を図るとしています。
とくに強調されたのがプレミアムモデル「razr」と「edge」シリーズの訴求です。ブランドアンバサダーとして起用された目黒蓮さんを通じて、Z世代やこれまでモトローラに接点のなかった層への認知拡大を進める考えが示されました。
また、購入者層の変化にも言及。過去には「40代以上の男性が中心」というイメージがあったものの、現在では35歳以下の購入者が58%、折りたたみシリーズでは購入者の半数以上が女性というデータを紹介し、「デザイン性やカラー戦略などが若年層に届き始めている」と述べました。
moto aiの機能で使いやすさが進化
発表会では、モトローラが独自開発したAI機能「moto ai」でが紹介されました。moto ai は写真・動画撮影、アシスト機能、クリエイティブ支援など、多岐にわたる日常サポート機能を搭載。特に上位モデルの「motorola edge 60 pro」では、以下のような機能が利用可能です。
- Magic Canvas / Style Sync
テキストからの画像生成や、写真から壁紙を自動作成するクリエイティブ支援機能。 - Catch Me Up / Pay Attention / Remember This / Recall
音声記録や通知の要約、記憶情報の呼び出しなど、日常業務や学習の支援に対応。 - Photo Enhancement Engine
明暗差の最適化やノイズ除去により、より自然な写真表現を実現。 - Group Shot
複数人の視線をAIが調整し、全員がカメラ目線になる瞬間を自動。 - Signature Style
ユーザーの好みを学習し、色調や雰囲気を自動で最適化。 - Portrait Mode
背景を美しくぼかし、焦点距離に応じたプロレベルのポートレート撮影。 - Adaptive Stabilization / Action Shot / Long Exposure
動く被写体や暗所に強く、撮影状況に応じた最適な補正をAIが自動で行います。
moto g66j 5Gでは主に写真補正エンジンやノイズ低減、ズーム最適化といったカメラ支援機能が中心で、Gemini LiveやPerplexityとの連携はedgeシリーズ専用となっています。
motorola edge 60 pro / edge 60s pro
「edge 60 pro」シリーズは、6.7インチ Super HD pOLEDディスプレイを搭載し、120Hzのリフレッシュレートに対応しています。Dolby Atmos対応のステレオスピーカーを備え、SoCにはMediaTek Dimensity 8350 Extremeを採用しました。RAMは12GB、ストレージは256GBです。

【カメラ構成】
•約5,000万画素メインカメラ(Sony LYTIA 700C)
•約5,000万画素超広角+マクロカメラ
•約1,000万画素3倍光学望遠カメラ
•約5,000万画素インカメラ
筐体はMIL-STD-810HおよびIP68/IP69に準拠し、5000mAhバッテリーを内蔵しています。付属の125W TurboPower™チャージャーにより、最短28分でフル充電が可能となっており、15Wのワイヤレス充電にも対応しています。
【カラー展開】
本体カラーには、PANTONE認証を取得した以下の3色が用意されています。
•PANTONE Shadow(シャドーグリーン)
•PANTONE Dazzling Blue(ダーズブルー)
•PANTONE Calcite(カルサイトホワイト)
筐体はクワッドカーブデザインを採用し、薄型・軽量で持ちやすい仕上がりです。
新製品発表会場では急速充電の実演も行われました。

公式では28分でフル充電と案内されていますが、実演では22分50秒08で完了。リアルタイムで充電速度の速さが実証された形となりました。


また、ミリタリーグレードの証明として、タッチアンドトライ会場には、簡易的な食洗機が用意され、motorola edge 60 proが洗われる様子が見学できました。モトローラ社員によると、万が一洗濯してしまっても問題ないほどの仕様とのこと。堅牢さをとにかく打ち出していく模様です。
「motorola edge 60 pro」はSIMフリーモデルとして7月4日に発売予定、価格は79,800円(税込)、「edge 60s pro」は7月11日よりソフトバンクから発売予定です。
moto g66j 5G / g66y 5G
「moto g66j 5G」は、6.7インチ FHD+ディスプレイ(120Hz対応)を搭載。プロセッサーにはMediaTek Dimensity 7060を採用し、RAMは8GB、ストレージは128GB、最大2TBのmicroSDカードに対応しています。

【カメラ構成】
•約5,000万画素メインカメラ(Sony LYTIA 600)
•約800万画素超広角カメラ
•約3,200万画素インカメラ
防水防塵性能はIP68/IP69に対応し、MIL-STD-810H準拠の筐体設計となっています。前面にはCorning Gorilla Glass 7iを採用しています。
【急速充電とバッテリー】
5,200mAhの大容量バッテリーを搭載し、30W TurboPower急速充電に対応しています(ACアダプタ・USBケーブルは別売)。RAMブースト機能によって最大24GB相当の仮想メモリ拡張が可能となっています。
【カラー展開】
以下の3色がPANTONE認証カラーとして用意されています。
•PANTONE Black Oyster(ブラックオイスター)
•PANTONE Dill(ディルグリーン)
•PANTONE Gray Mist(グレーミスト)
「moto g66j 5G」はSIMフリーモデルとして7月10日に発売予定で、価格は34,800円(税込)。「moto g66y 5G」は同日にソフトバンクから発売予定です。