Appleはクラシック音楽に特化したApple Music Classicalを、1月24日より日本で提供開始することを発表しました。Apple Music Classicalは、Apple独自のサービスで、500万曲以上を誇る巨大なクラシック音楽を擁しています。アメリカでは既に提供が始まっており、日本でのいち早いサービスインが望まれていました。
作品数は12万以上、楽章にして40万以上、2万人以上の作曲家の作品が、高品質のサウンドで楽しめるApple Music Classical。数千に及ぶアルバムが空間オーディオに対応しており、有名な作品の場合、数百〜数千の異なるレコーディングのバージョンが配信されます。
音楽学研究者のチームが7年以上の歳月をかけ基本的なメタデータを作成。5,000万のデータポイントを利用できる最適化された検索機能と閲覧機能が特長です。
また、世界的オーケストラとの独占パートナーシップも展開。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団などの名団体と連携し、独占レコーディングを配信。今月中には、日本のアーティストアンバサダーやパートナー団体を発表予定です。
Apple Musicに既にサブスクリプション登録している場合、追加料金は不要。クラシックには馴染みがなかったという人でも気軽に試しやすい料金体系になっています。
さて本日1月22日、Apple Music Classicalの日本配信スタートを記念してApple表参道でスペシャルイベントが開催されました。
イベントには日本を代表するクラシックギタリストの一人である村治佳織さんと、国際的な指揮者として数々のオーケストラで活躍する佐渡裕さんが登場し、ナビゲーターの落合賢太郎さんとトークセッションを行いました。
佐渡さんはサービスの開始について、
「クラシック音楽とは全ての音楽の源にある”とはいえ、膨大な量のデータがあるわけですから、なかなかそれを提供することは難しかったと思います。最先端のAppleという企業がそれを成し遂げたことにより縁がつながり、クラシックにも大きな波が来るのではないかと考えています。」とコメント。
Apple Music Classicalのアンバサダーでもある村治佳織さんは、
「私がデビューした頃を振り返り、今日は新たな歴史が始まる日だと嬉しく思います。テクノロジーと人の温かみとの結びつきで、使う方々の心も温かくなることを願っています。」とコメント。トークの後は、村治さんによるミニコンサートが実施され、表参道の店内に、空間を包み込むような美しいギターの音色が響き渡りました。
終了後はAirPodsApple Music Classicalを実際に試聴。iPhone 15とAirPods Maxとの組み合わせで試してみました。特に中世の音楽など、まだ録音機能が発達していない頃の音楽を体感してみましたが、素晴らしい音質で、まるでタイムスリップしたかのような気分になりました。
高品質な音、空間オーディオでの新たな体験、検索性の高さと使いやすさで、クラシック愛好家も満足の仕上がり。私はクラシック初心者ですが、これを機にじっくり堪能してみたいと思います。
以上、弓月ひろみがお送りしました。