Appleは現地時間6月6日に行われた「WWDC21」において、新しいロック画面など新機能を搭載した「iOS 16」を発表しました。
ロック画面のカスタマイズ性が高くなる新機能など多数の機能を追加
「iOS 16」ではロック画面がよりカスタマイズ可能になり、新しいマルチレイヤーエフェクトにより、写真の被写体がロック画面で時間の手前に巧みに配置されたり、日付と時間の表示も、表現力豊かなフォントスタイルと色を選択することができます。
また、ウィジェットを配置することもできるようになり、カレンダーのイベント、天気、バッテリー残量、アラーム、時間帯、アクティビティリングの進捗などが配置できるようになります。
さらに通知が表示される領域も下に移動し、新機能ライブアクティビティ機能ではスポーツの試合、ワークアウト、ライドシェア(タクシーの相乗り)、出前の注文など、リアルタイムの出来事をロック画面上で把握できるようになります。
集中モードも強化され、ロック画面の壁紙やウィジェットと特定の集中モードを連動させることができるようになりました。
iCloud共有写真ライブラリ・メッセージのアップデート
「iCloud共有写真ライブラリ」は最大6人のユーザーが共同作業したり、追加したりできる独立したiCloudライブラリで家族で写真を共有するときに非常に便利な機能です。カメラ撮影時にどのライブラリに共有するかを選べることも可能です。
メッセージアプリは送ったばかりのメッセージであれば編集をしたり、送信取り消しをすることができるようになり、会話を未読にすることもできるようになりました。
ホームアプリはUIの変更により、より簡単にアクセサリを操作、整理、表示できるようになり、スマートホームの接続規格である「Matter」に今年秋の提供開始後に対応し、幅広いスマートホームアクセサリが様々なプラットフォーム間でシームレスに連係できるようになります。
次世代のCarPlayは、車内にある複数の画面にコンテンツを提供できるようになります。車との緊密な統合により、ユーザーはラジオのコントロールや空調の変更になり、車のデータを利用して、速度、燃料の残量、気温などを計器類にシームレスに表示することもできます。
「テキスト認識表示」と「画像を調べる」の機能強化
「テキスト認識表示」は動画でその機能を使うことが可能で、あらゆるフレームでビデオを一時停止して、テキストを操作することができます。
また、「画像を調べる」には、画像内の対象物を長押しして背景から抜き出し、メッセージなどのアプリケーションに配置する新機能が追加されています。
そのほかにも音声入力ではキーボードを表示したまま利用が可能になり、句読点の自動入力・絵文字の音声入力も可能になっています。
「iOS 16」はデベロッパー向けには本日から、パブリックベータは7月、正式リリースは秋に予定されています。