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Apple丸の内のToday at Apple「スポットライト:木本奏太に学ぶ、自分らしく生きるための表現方法」レポート

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毎年6月は、LGBTQ+コミュニティの平等を守り推進する世界規模のムーブメントを支援する「プライド月間」。Appleも毎年これに合わせてApple Watchのプライドエディションバンドなども発売している。

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6月20日その一環として、Apple Store丸の内でToday at Apple「スポットライト:木本奏太に学ぶ、自分らしく生きるための表現方法」というセッションが行われた。

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映像クリエイター 木本奏太さん

木本奏太さんは、映像クリエイターでSNSの総フォロワー数が約40万人を超えるインフルエンサーだ。そして、25歳の時に性別適合手術を受け、2016年に戸籍上の性別を男性に変更をしたトランスジェンダーであり、耳の聞こえない親を持つ「CODA」(コーダ、Children of Deaf Adults)でもある。

このセッションでは、木本奏太さんが動画制作を通じて発信していること、そして続けている理由についてトークセッションという形で進められた。

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木本奏太さんは、トランスジェンダーを説明する時にわかりやすいので使っているという成人式の写真を見せてくれた。一つは女性として生活していたときのもの。そしてもう一つは男性としてもう一度成人式をやりたいということで家族で撮った写真だ。

「自分がトランスジェンダーとして悩んだ時に、自分のせいだと思うことが多かった」と語る木本奏太さん。でもこれは「社会問題でもあり、社会みんなで考えていくことが必要なんじゃないか」と思い、動画で発信していると話す。

木本奏太さんは、この日のために作ってきたというVLOGを披露してくれた。木本奏太さんが実家に帰り家族との時間を収めた動画では、玄関のインターホンを押すと耳の聞こえない両親のために壁に設置されたフラッシュが光るシステムが紹介されていた。

家族での食事のシーンでは、ティッシュ箱に穴を開けiPhoneを差し込み撮影したというテクニックも披露しつつ、手話で話しながらも笑顔あふれるその様子は一般の家庭と同じ一家団欒の食卓だ。

一方、定期的に男性ホルモンを注射しないと体調がすぐれないので、その通院という現実も紹介していた。保険が適用にならず、金銭的にも負担が大きいと話す。

ただ、こういったテーマというのはどうしても重く捉えられがちだが、マイノリティ性はあるけど、他の人と同じで、食べることが好きだったり、動物が好きだったり、日常の中で同じことがたくさんあるので、その日常を見てもらうのがとても大切だと思い発信をしているそうだ。

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木本奏太さんの動画は、iPhone 15 Pro Maxで撮影し、動画編集をMacBook AirとFinal Cut Proという組み合わせで行っている。動画を始めた頃は大食いチャレンジや1万円企画など、当時のトレンドを取り入れて、そこに自分の発信を掛け合わせていたそうで、そこからトランスジェンダーを知ってもらうこともあったそうだ。

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セッションではこの4つキーワードから発信してみたいことを参加者同士で話し合うという時間も設けられた

セッションの最後には質疑応答の時間があり、参加者からカミングアウトの難しさについて質問されると、「僕も、ほんとにすごく緊張しましたし、言ったらその人との関係性が変わってしまうんじゃないかっていうのをすごい心配していたが、言いたい相手っていうのは、その人とこれからの未来を一緒に歩いていきたい。一緒にいたいと思う存在だったんですよね。今の両親とかはこれからも一緒に過ごしていきたいからこそ、本当の自分を話そうと思った。」と話し、さらに「伝えられない方へのアドバイスとしては、もし伝えた時に自分が思わない結果になったとしても、居場所はそこだけじゃないっていうのはすごい伝えたいな。」と質問に答えていた。

木本奏太さんは、今後の活動として、「1人での発信には限界があると最近感じていて、社会がこうなってほしいとかこういう風に変えていきたいと思った時に仲間が必要だなと思っている」と話し、「これからも正しい情報を発信していきたい」と語っていた。

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リンクマン

リンクマン

コンテンツクリエイター

2011年よりiPhone、MacなどApple周りを中心にあなたの欲しい・知りたいを"つなげる"ブログとして、ウェブサイト「Linkman」を立ち上げる。Linkmanでは、主観抜き、報道スタイルの記事制作がモットーだが、違ったアプローチもしてみたくなり新しいチャレンジとして「Gadgetouch」を始める。そのほかにも、動画配信サービスの立ち上げ、アイドル番組などの制作・配信現場を経験。動画や音楽、機材を中心としたフリーランスの何でも屋として活動しながら、ただひたすらに浦和レッズを愛する、東京出身の元・サッカー少年。

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