Appleは11月15日、新しいApple Vision Pro向けイマーシブコンテンツとして、The Weekndの新曲「Open Hearts」のミュージックビデオを公開した。
このMVは、超高解像度の没入型ビデオと空間オーディオを活用し、視聴者をその場の中心に置くという、画期的な180度メディアフォーマットであるApple Immersive Videoで撮影された、初のミュージックビデオだ。
今回、公開を前に視聴する機会を得たが、今までとは全く新しいミュージックビデオだと感じた。The Weekndが目の前におり、同じ空間にいるような錯覚すら感じるほどで、まさに体感するという表現が最適だ。さらに、その世界観に引き込まれる演出も素晴らしい。もちろん空間オーディオによる立体的な音響も迫力満点だ。
おそらく、今後こういったミュージックビデオを作ってみたいと思うアーティストが増えるのではないだろうか。表現方法としてのイマーシブミュージックビデオはまるで同じ空間を共有できる方法として、さらにその想像をも超える発想が出てくるかもしれない。そういった期待をしたくなるほど今回の作品はチャレンジングでもあり、そのまだ先にある可能性を感じた。
Apple Vision Proを持っているユーザーであれば、Apple TVアプリからこのミュージックビデオを視聴することができる。さらに、11月15日(金)午前8:00からApple StoreにおけるApple Vision Proを使った同コンテンツのデモの予約受付がスタートするので、ぜひ一度体験してみてほしい。
また、今後もAppleは没入型音楽体験を提供する予定だ。Apple Immersive Videoで撮影した最初の音楽シリーズ「Concert for One」では、11月22日(金)からブリット賞を6回受賞したシンガーソングライターのRAYEが20人のバンドと一緒にロンドンのAir Studioで録音されたセットを提供する。これもまた新しい体験となりそうで楽しみだ。
個人的に感じていることだが、Apple Vision Proの一番のキラーコンテンツはこういった高品質なイマーシブコンテンツだと思っている。音楽体験や映画、ドキュメンタリー、スポーツなど今後さらに多くのコンテンツが提供されることを期待したい。