スマホの電波が届かない場所でも、衛星経由でLINEが使える。そんなサービスが国内3キャリアで出揃った。”衛星通信元年”とも呼べる状況だが、石川温氏はこのトレンドに対して、意外にも冷静な目線を向けていた。
スマホ・ジャーナリスト石川温氏を迎えたOpenMic Insigt後編。ドコモ・au・ソフトバンクがStarlink Directへと相次ぎ参入し、AmazonがGlobalStarを買収するなど、衛星通信をめぐる動きが急加速している。なぜ今このタイミングなのか、そして私たちの料金にどう影響するのか。石川氏の取材経験をもとに、業界の構造と本音に迫った回だ。
【注目ポイント①】衛星通信、誰が得をするのか
3キャリアが横並びでスターリング・ダイレクトに参入した背景には、楽天モバイルの動きへの対抗という面もある、と石川氏は指摘する。ただ、「どうやって儲けるんですか?と担当者に聞いても、ちゃんとした答えが返ってこない」という言葉は重い。衛星ビジネスが成立するには”地球単位”のスケールが必要という構造的な話は、動画の中でより詳しく触れられている。
【注目ポイント②】値上げの”言い訳”になっていないか
衛星通信の整備とほぼ同タイミングで進む、各キャリアの料金値上げ。「衛星サービスを入れて、5Gを安定させて、ローミングも入れて…値上げしましたという見せ方」という石川氏の表現は、業界ウォッチャーならではの視点だ。一方で石川氏は「日本の通信品質に対して料金は決して高くない」とも言い切っており、その真意は動画の議論の流れの中にある。
【動画の見どころ】
「イーロンマスクに握られていていいのか?」という問いかけや、菅元首相の引退後に値上げが加速したことへの率直な驚きなど、石川氏の本音が随所に出てくる。淡々とした語り口の中に刺さる言葉があって、気づいたら聞き入ってしまう回だ。
衛星通信はトレンドか、それとも値上げの”包装紙”なのか。どちらとも言い切れない状況だからこそ、石川氏の見立ては聞く価値がある。料金とサービスのバランスについて、自分なりの答えを持ちたい人はぜひ動画で確認してほしい。
