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女性起業家S’moreと一緒にアイディアをアプリで形にしよう!Apple丸の内の特別なイベントに行ってきた

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7月21日(金)、Apple丸の内でToday at Apple アプリケーションラボ「S’moreと一緒にアイディアをアプリで形にする」が開催された。

このToday at Appleは、理工系の女性を応援する取り組み「リコチャレ」のために用意された特別なセッションで、登壇したのは鼻紋認証で愛犬との未来を創造するアプリNose IDを提供する株式会社S’moreの二人。この会社は女性2名でスタート。代表取締役の一人である澤島さつきさんは彼女は両親が教育者という環境で育ったが、日本の教育に疑問を抱き、起業の道を選んだ。もう一人の代表取締役である韓慶燕さんは、15年前に来日、一人暮らしで犬を飼い始めたことから様々な不便さを感じ、ペットのためのより良い環境を作るために会社を立ち上げたという。

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株式会社S’moreの韓慶燕さん(左)澤島さつきさん(右)

二人の出会いは以前所属していた会社。仕事で同じプロジェクトを進めるうちに仲良くなり、親友になった。鼻紋を扱うようになったきっかけは、韓さんの愛犬だ。ある日昼寝をしていたら火災報知器がなり、火事だと慌てて、携帯と飼い犬だけを抱いて外にでた。その時「心臓の病気を持っているこの子が万が一逃げ出して、拾われたときにどうなるんだろう」と考え、犬と人にとっての幸せな社会を作りたいと考えるようになったそう。

現在、設立から2年半。プログラマーではなく人脈もなかった二人はエンジニアを探すところからスタート。どのタイプのエンジニアを探せばいいかもわからない中、五里霧中で協力者を探し、金額面での支援も募った。現在の役割は、構想をメインにするのが韓さん、形にすることを担当しているのは澤島さんだ。

今日のToday at Appleの参加者は、この二人と一緒に実施したアクティビティを実施していく。使うのはAppleの純正アプリ「フリーボード」。参加者にはiPadが配布され、3人1組になるよう指示が出された。実はこのiPad、3人でフリーボードを共有できる仕組みになっている。

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参加者に配布されたiPad。フリーボードが使えるようにセットされている

今日のゴールは「新しいアプリをグループで考え、発表すること」。

参加者同志は、ほぼ初対面でアプリ開発も未経験。韓さんからは発想の源として「誰のために・どのテクノロジーを使うか・あるといいな・ソリューション」というキーワードが表示された。

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韓さん「誰のためにそのアプリを作りたいか、どのテクノロジーを使うのか、こうした設問からアイディアを探していきましょう」Appleの開発者向けページを参考に、どの技術が使えるのかを確認してみるのも良い、という具体的なアドバイスも示された。

最初のステップは、グループ内でのブレインストーミングだ。続いて、どんなアプリケーションを作りたいか、グループ内で各々が1分プレゼンを行い、意見交換をする。最後はどのアイディアを形にしていくかを絞り込んで決定していくことになった。

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iPadを手に、話し合いをしていく参加者たち

こうしたグループワークの際のグランドルールとして韓さんからは「自分のことを一旦棚におく、相手のことを否定しない、なんでもいいから会話に参加する、時間を守る、を徹底してみましょう」とアドバイスが。

続いて澤島さんからは「人によってアイディアの出る量は違う。三人いるのだから、聞くに徹するという役割もある。適材適所でやっていきましょう」とコメントが。こうした後押しもあってか、参加者同士の議論はより活発になり、店内は一層賑やかな雰囲気になっていった。

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意見交換を重ねながら最終的なアイディアを作り込んでいく参加者

最終的には、それぞれが考えたもの中からグループで採用するアイディアを決定しなければならない。韓さんは「議論することに正解はないので、たとえばワクワクする方、夢のある方を選んでもいいし、どうしてもこれがいいんだと推す人がいれば、その答えを採用してもいい。正解はないのでグループで結論を出してみましょう」と参加者に声をかけて行く。

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最後に、グループの中から1組、決定したアイディアを発表することに。1組のグループが発表したのは「犬のお世話ロボット」だ。犬の体調・体温・気分から料理を作ったり、犬の気分で散歩ルートを変えてくれる等の提案をしてくれるというアイディア。しかも、犬の心拍数など体調を自動で測定し記録できる機能つきだ。

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二人からは、「リリースしたらすぐ私が使いたくなるようなアプリ(韓さん)」「すごく面白い。実際開発できたら良いし、こうしたディスカッションの場があれば、私たちも開発に携われるかもしれないですね(澤島さん)」とポジティブなコメントが飛び出し、セッションは笑顔と共に幕を閉じた。

実は今回のToday at appleは女子中高生・女子学生が、理工系分野に興味・関心を持ち、将来の自分をしっかりイメージして進路選択(チャレンジ)することを応援するため 内閣府男女共同参画局が中心となって行う取り組み「リコチャレ」の一環だ。

トークタイムでは、女性としてアプリ開発を行う現状についての質問もあった。韓さんは「女性だからではなく”女性ならでは”の視点を持つことが大切。同じ商品でも、ターゲットを変えたり、PRの手法を変えることでヒットすることもある。」と話し、澤島さんは「まだまだ世界に比べると女性の起業家は少ないが、女性だからこそ応援してくれる方もいる。支援金などのツールも揃っているので、活用して頑張ってほしい」と話した。

Appleでは「Appleとコーディングで楽しむ夏」と題して6月30日〜8月31日まで無料のセッションを開催している。作品作りに取り組みながらコーディングの楽しさを発見するイベントに、参加してみてはどうだろうか。

(写真:リンクマン)

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弓月ひろみ

弓月ひろみ

ITジャーナリスト

20代でアイドルデビュー。ラジオパーソナリティやリポーター、記者として活動。ビデオジャーナリストとして、国内・海外のテクノロジー関係のイベント等を取材。iPhoneケースの専門家として「マツコの知らない世界」「中居正広のミになる図書館」「所さんのニッポンのミカタ」出演。大学時代、イベント制作に深く関わった経験から、総動員数36万人のアートイベント、iPhoneケース展ほか、企業のPRイベントのプロデュースと運営。その他、写真や映像の作品モデルとしても活動。情報伝達、表現、プロデュースの三軸で多角的に活動中。この番組ではよく喋る。

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