2024年9月5日から10日まで、ドイツ・ベルリンでITと家電の総合展示会「IFA2024」が開催されました。GadgetouchからはITジャーナリストの富永彩乃(@ayanotdo)と山根博士(@hkyamane)が特派員として取材を行いました。
IFA 2024では革新的な技術やデザイン性を高めた家電など、数多くの製品が発表されました。2025年のトレンドを大きく左右する最新製品の中から、Gadgetouchが注目した5つの製品をピックアップ。Best of IFA2024を選び、現地で表彰を行いました。
VALDUS(バルダス): スマホのように使えるカメラ内蔵スマートウォッチ「VG54 Pro」
VALDUSの「VG54 Pro」はAndroid OSで動くスマートウォッチ。手首に装着できるスマートフォンと言える製品です。Google Playストアからアプリをインストールもできます。SIMカードトレイを備え4G通信にも対応。YouTubeやTikTokの視聴、通話やデータ通信も可能です。さらに本体にカメラを内蔵。竜頭部分を引き出すと、そこにカメラが隠れており写真撮影やビデオ通話も手軽に楽しめます。もちろん心拍数や血中酸素濃度の計測などヘルス機能も完備。これだけの機能を備えながら、価格は80ユーロ(約1万2500円)と非常にリーズナブルで、ウェアラブルデバイスの新たな可能性を感じさせます。
GlocalMe(グローカルミー): eSIMを全てのスマホで利用可能にする「All SIM」
GlocalMeの「All SIM」は、一般的なSIMカードの形をした190以上の国と地域で使えるグローバルSIMカードです。最大の特徴はeSIM機能で、このSIMカードの中に複数のeSIMをインストール可能。eSIM機能の無いスマートフォンでもeSIMの利用を可能にします。GloalMeの提供するグローバルデータサービスにも対応し、使いたい量をチャージして世界各国で利用できます。中を移動するビジネスパーソンや旅行者に最適な製品です。スマートフォンや渡航先を選ばない、新しいモバイル通信の形を提供します。
Haloasis:「Haloasis A1 Holographic Lyric Speaker」で次世代のサウンド体験
Haloasisの「A1 ホログラフィックスピーカー」は、音とビジュアルを融合させた次世代のオーディオデバイスです。スピーカーから立ち上がる3Dホログラムは、音楽のビジュアルエフェクトや映像コンテンツと連動し、視覚と聴覚の両方で楽しむことができます。360度全方向に広がるサラウンドサウンドシステムにより、部屋全体で臨場感あふれる音響を体感可能。ホログラムの演出によって、音楽鑑賞や映画視聴に新たな没入感をもたらし、ホームエンターテインメントの未来を感じさせる製品です。コンサートやイベントなどへの応用も期待されます。
HMD::遊び心とレトロ感が魅力のフィーチャーフォン「Barbie Phone」
HMDが公開した「Barbie Phone」は、誰もが子供のころ慣れ親しんだ「バービー」の世界観を取り入れたフィーチャーフォンです。スマートフォン全盛の時代にあえてフィーチャーフォンとして登場し、鮮やかなピンクのボディはバービーファンや若者の心をくすぐるデザインとなっています。電話やSMSなどの基本機能を備えつつ、シンプルで使いやすい操作性が魅力。バービーのロゴやアニメーションが随所に散りばめられており、持つだけでファッションアイテムとなるユニークなアイテムです。
ataraina: 静電吸着ボード「ESCLIP(エスクリップ)」
atarainaの「ESCLIP(エスクリップ)」は、静電気を利用して紙や軽い物をピンやテープを使わずに貼り付けられる掲示ボードです。開発元の株式会社クリエイティブテクノロジーは、1985年にファインセラミックスの加工技術からスタートし、半導体製造装置関連ビジネスで世界で一定の地位を築いています。「ESCLIP」は同社のハイテク分野で培った静電吸着技術をコンシューマ向けに応用、家庭やオフィスで紙類の管理や掲示物の貼り替えをスマートに実現します。吸着力が長期間持続し、拭くだけで繰り返し使用できるため利便性が高く幅広い用途に活用できます。
Gadgetouchが注目した5つの製品をピックアップし、表彰を行なったBest of IFA2024。今後もGadgetouchでは海外の優れた製品やサービスを紹介して、広く日本に伝えていくため、こうした表彰を続けていく予定です。乞うご期待ください。